ノロウィルスに対する不活化(除去)効果確認試験報告 その(1)

試験検体

亜塩素酸⽔製剤(本部三慶)
含量(亜塩素酸HClO=68.46)として0.8%(8,000ppm)[製造時]
遊離塩素濃度(Cl=35.45として)200㎎/L以上

ウイルス

ヒトノロウイルス[Human Norovirus(HuNov GⅡ.4)]

試 薬

tween20(富⼠フィルム和光純薬)、Takara qPCR Norovirus(GI/GII)typing kit
(TakaraBio)、⽜⾎清アルブミン(シグマ)、ポリペプトン(⽇本製薬)

試験⽅法

  1. 亜塩素酸⽔製剤を蒸留⽔で希釈した液をマイクロチューブに900 μL採取し、ドライバス(25℃)で10分間保温する。
  2. ヒトノロウイルス液(tween20 0.5%⼊)もしくは各有機物を含んだヒトノロウイルス液(tween20 0.5%⼊)を100μL添加し、30分間撹拌させながら接触させた。
  3. 30分経過後に、100μL抜き取り、Neutralization Buffer 900 μLに添加して中和した。
  4. 200μLの中和後の液を別のマイクロチューブに採取し、2mg/mLの RNase を2μL添加した上で、25℃ で30分間接触させた。
  5. qPCRキット(Takara qPCR Norovirus (GI/GII)typing kit [TakaraBio] )を⽤いて、RT-qPCRにてウイルスのRNA数を確認した。

結果

 ⾮有機物存在条件下における、試験検体:亜塩素酸⽔製剤の1/10希釈液(遊離塩素濃度(Cl=35.45として)20㎎/L)及び、1/20希釈液(遊離塩素濃度(Cl=35.45として)10 ㎎/L)で、複製能⼒のあるRNAを3.35Log〜3.52Logにまで低下(99.96%〜99.97%不活化)し、HuNov GⅡ.4に対する不活化効果が認められた。

※平成27年度 ノロウイルス不活化条件に関する調査報告書(国⽴医薬品⾷品衛⽣研究所)の評価基準に準じている。

 ⾎液の代替としてBSA(⽜⾎清アルブミン)での有機物存在条件下(終濃度0.03%)において、 試験検体:亜塩素酸⽔製剤の1/8 希釈液(遊離塩素濃度(Cl=35.45として)25㎎/L)から1/2希釈液(遊離塩素濃度(Cl=35.45として)100㎎/L)で、複製能⼒のあるRNAを3.40Log〜3.42Logにまで低下(99.96%不活化)し、HuNov GⅡ.4に対する不活化効果が認められた。しかも、希釈倍率(濃度)によるウイルスの不活化効果に、その有意差はみられず、1/8希釈液(遊離塩素濃度(Cl=35.45として)25㎎/L)でも不活化効果が認められることが判った。

 次に嘔吐物・糞便の代替としてポリペプトンでの有機物存在条件下(終濃度0.5%)において、試験検体:亜塩素酸⽔製剤の原液(遊離塩素濃度(Cl=35.45として)200㎎/L)で、複製能⼒のあるRNAを3.44Logにまで低下(99.96%不活化)し、ノロウイルスに対する消毒薬として⼀般的に使⽤されている次亜塩素酸ナトリウム液は、有効塩素濃度500mg/Lという⾼濃度であっても有機物の負荷により、不活化効果は認められなかった。

 以上の結果より、有機物負荷条件下における、対ノロウイルス消毒薬としては、⼀般的に広く利⽤されている次亜塩素酸ナトリウム液よりも、低濃度で、HuNov GⅡ.4を不活化させることが出来るということが判った。

※平成27年度 ノロウイルス不活化条件に関する調査報告書(国⽴医薬品⾷品衛⽣研究所)の評価基準に準じている。

なお、本試験の結果は、⾹川⼤学医学部分⼦微⽣物学研究室において実施された試験の結果報告書に 基づき、三慶グループが作成したものである。

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