高度サラシ粉の性質
食品添加物の高度サラシ粉は、固体(粉末或いは粒)である故に、化学的に安定であり、吸湿性も少ない為、保存性や、流通が容易であり、殺菌料としての使用や、化学工業製品を製造する上における原料としても優れています。
但し、この高度サラシ粉を溶解し、食品原材料の殺菌に使用した際には、カルシウム塩が残渣として残り、食品中への異物混入の問題が懸念されると言う点や、大量のカルシウム塩が発生し、工場内の配管を詰まらせる等の問題が発生してしまいます。
三慶独自の高度サラシ粉液体製剤
三慶グループでは、高度サラシ粉からカルシウム成分を除去する事で清澄な、かつ、低塩素臭の液体塩素酸化物を得る製法(特許第6717618 号)を開発し、これを液体製品に加工する事で、これらの問題を解消しました。
この三慶グループの開発した高度サラシ粉液体製剤は、低塩素臭であるが故に、殺菌処理時に問題となる殺菌対象食品への塩素臭付着がほとんどなく、食味を損ねない事。また、作業時従者への負担も軽減できると言う大きな利点があります。
さらに、殺菌料としての塩素活性が得られやすいように、過剰なアルカリ剤を投入せずに、中性から弱アルカリに調整してあり、殺菌効率に優れ、しかも食品中の残留塩素も残りづらくなっています。