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2020.01.22

サンケイフーズ株式会社およびサンケイアクア株式会社との不正競争防止法に関する訴訟(控訴審)結果のお知らせ。

不正競争防止法に関する訴訟(控訴審)結果のお知らせ

本部三慶株式会社
代表取締役 合田 学剛

  令和元年7月1日付「不正競争防止法に関する訴訟結果のお知らせ」記載の、本部三慶株式会社(以下「当社」といいます。)ならびにサンケイフーズ株式会社およびサンケイアクア株式会社(以下「被告会社ら」といいます。)との訴訟(以下「本件訴訟」といいます。)に関して、当社は原告として提訴し、第一審で勝訴しておりましたが、被告会社らがこれを不服として控訴し、本件訴訟が大阪高等裁判所で審理(控訴審)されておりました。
  令和2年1月10日、この控訴審での裁判についても判決が言い渡され、当社の主張が全面的に認められました。
  下記の通り、お知らせさせて頂きますとともに、改めまして、皆様には、長きに渡りご不便をおかけして参りましたことを陳謝させて頂きます。

1.判決を下した裁判所および判決日

裁判所:大阪高等裁判所
判決日:令和2年1月10日

2.訴訟の経緯

  当社が第一審で本件訴訟を提起した経緯としましては、当社はかつて第六版食品添加物公定書に従い、[PERFECT・PA(パーフェクト・ピュアエース)]および、[ビューティック12]などの高度サラシ粉の液体製剤を製造し販売しておりましたが、第七版食品添加物公定書の改正にともない、同品が適法とは呼べる状態ではなくなったため、2008年に、その製造を終了致しました。しかし、サンケイフーズ株式会社(サンケイアクア株式会社)は、これを不服とし、三慶グループを離脱し、独自に[PERFECT・PA(パーフェクト・ピュアエース)]の模倣品の製造を別会社に委託することで、その販売を続け、しかもあろうことか、模倣品の出荷を始めた数年間は、当社の社名や住所が入ったラベルをコピーし、これを貼り付け、ラベルに記載されている当社の固有記号、当社の住所を利用して販売するという行為に走り、あたかも、当社が製造を続けているかのように工作し、尚且つ、当社が関与しているかのような広告活動を行い、これが末端顧客様において、営業上の誤認混同される行為であるとして、不正競争防止法に抵触する旨を主張して参りました(不正競争防止法2条1項1号違反)。

  また、サンケイフーズ株式会社(サンケイアクア株式会社)の食品添加物殺菌料:高度サラシ粉の液体製剤の[PERFECT・PA(パーフェクト・ピュアエース)]および、[ビューティック12]のラベル上の表記が、その内容成分を正確に反映しておらず、高度サラシ粉は表示上の12.00%も含有されておらず、これが不正競争防止法に抵触する旨を主張しておりました(不正競争防止法2条1項14号違反)。

  以上を理由に、平成29年2月28日に、当社は、被告会社らに対して、不正競争防止法違反として大阪地方裁判所に提訴致しました。

  上記提訴に対し、大阪地裁裁判所は当社の主張を認め、被告会社らに対し、以下のとおり判決を下しました。

(第一審判決の結論)

・[PERFECT・PA(パーフェクト・ピュアエース)]の譲渡、引渡し、譲渡もしくは引渡しのために展示してはならない。
・[PERFECT・PA(パーフェクト・ピュアエース)]の在庫品(その容器又は包装に同表示をしている場合、当該容器又は包装を含む。)を廃棄せよ。
・損害賠償として、8250万6268円を本部三慶株式会社に支払え。

  上記判決を不服として、被告会社らは本件訴訟を大阪高等裁判所に控訴しており、令和2年1月10日、大阪高等裁判所にて、以下の判決が下されました。

3.当社の全面的勝訴

  大阪高等裁判所は、被告会社らの控訴について、その主張を全面的に退け、第一審判決の結論(当社勝訴)を維持しました。

4.当社の今後の見通し

  大阪地方裁判所の判決に続き、大阪高等裁判所も当社の主張を認めたものです。手続的には、本件訴訟について被告会社らが最高裁判所に上告することもありえますが、この場合でも、当社は引き続き自社の正当性を訴え続ける所存です。
なお、当社が製造する食品添加物殺菌料:高度サラシ粉の液体品は、現在、第九版食品添加物公定書に基づき、所轄の監督官庁に対し、その内容成分などの全ての資料を提示した上で、営業活動を行っており、また、当社が独自に開発した高度サラシ粉並びに一般的に販売されている高度サラシ粉を溶解し、その濁度を低下させるために、カルシウム分を沈殿させ、これを除去して取り出した透明の液体製品は、全て当社が取得している特許を元に製造されているものであります[特許第5931253号]。
  従いまして、当社としましても、当社が保有している権利、知的財産権の保全につきましては、毅然として対応し、市場での信用回復に努めて参りたいと考えており、今後は、より一層業務に邁進する所存でおりますので、引き続きのご愛顧並びにご支援賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。

□本件に関するお問い合わせ先
三慶株式会社 お客様サービスセンター
TEL:0120-642-811