製品概要

食品中の残留塩素を短時間に低濃度まで測定する事が出来る現場使用型簡易検査キット

▼特性  ▼特長  ▼検査の内容 ▼検査キット構成 ▼使用方法 ▼注意事項


ピポバ・UYの特性

 昨今、食品の安全性に不安を抱かせる様な、事件が多発しており、中でも、残留農薬や残留添加物に代表される、化学物質によります危害は増加する傾向にあり、その為、使用基準や加工基準があります化学薬品を使用して製造される食品に関しましては、最終製品において、規定されている基準をクリアーしておく事が、大変重要な課題であります。
 本キットは、食品工場等の現場環境において、塩素酸化物、及びその製剤によります殺菌処理を施した後、中和処理致しました対象食品中の残留塩素(≒有効塩素)の有無を、短時間で、しかも低濃度まで測定する事が出来る、現場使用型簡易測定キットであります。万一、現場において、対象食品中の残留塩素(≒有効塩素)の有無を測定しなければならない場合には、本キットをご利用頂きます様、お願い申し上げます。

ピポパ・UYの特長

 塩素酸化物製剤を用いて、水や加工食品用の原材料の殺菌処理を行いますと、その有効塩素は、有機物や金属塩と反応することで減少いたします。しかしながら、その一部は浸漬殺菌している間に対象食品中に入り込み、これがタンパク質と結合し、そのまま残留塩素(≒有効塩素)となり食品中にとどまってしまいます。
 そこで、殺菌処理後には、塩素中和剤をご使用頂く訳でありますが、果たして、この塩素の中和が、問題無いレベルまで処理する事が出来ているのかと言う事を、現場という環境下で簡単に確認する方法が、これまではありませんでした。
 そこで、この程弊社では、この様な多くの加工業者様待望の確認検査用キット『ピポパ・UY』を発売する事になりました。本品『ピポパ・UY』は、食品工場等の現場環境で、塩素殺菌処理を行い、その後、中和処理致しました対象食品中の残留塩素の有無を、簡単で、かつ短時間で、確認する事が出来る定性反応を利用した検査用キットであり、特に、水溶性タンパク質や油脂成分等が多い食品や試験紙の干渉性を低下させてしまいがちな食品類中の残留塩素(≒有効塩素)を測定する為の、オプション入り測定キットなのであります。

ピポパ・UYの検査の内容

 有効塩素を確認する方法として、対象食品を細かく潰し、同量の水道水(やイオン交換水)に浸漬し、その後『凝集剤』でタンパク質や油脂成分を沈降させ、清澄な液を回収する為に、付属の『ろ紙』を用いて、ろ過処理いたします。次に、この回収したろ液に『酸触媒』を添加した後『ヨウ化カリウムでんぷん紙』を浸し、青色~紫色までの比色反応を利用して確認致します。これにより、対象食品中の残留塩素(≒有効塩素)の有無を確認し、その程度を判断する事が出来ます。

ピポパ・UYの検査キット構成

取扱説明書 1枚
酸触媒 40ml×1
凝集剤 100ml×1
ヨウ化カリウムでんぷん紙 100枚(1cm×7cm)
ろ紙 100枚
色度表 1シート
シリンジ(2.5ml)中口 1個

ピポパ・UYの使用方法

■残留塩素の定性確認

  • ①  細かく裁断した、殺菌処理済み(中和処理済み)の対象食品10gを、等量の液(水道水もしくは精製水)10mLに、約2~3分間浸漬して下さい。
  • ②  ①の液から、対象食品を茶こし等で取り出し、この液の中に『凝集剤』を0.8mlを加え、約1分間撹拌致しますと、白濁して参ります。
  • ③  ②の液を付属のろ紙を用いてろ過し、約10mL程度の量を回収して下さい。(5分~8分必要です)
  • ④  ③で回収した溶液10mLに、『酸触媒』を0.2mL添加し、軽く撹拌して下さい。
  • ⑤  次に、④の液に、『ヨウ化カリウムでんぷん紙』を約2~3秒間浸しました後、『ヨウ化カリウムでんぷん紙』を取り出し、約1分経過した後に、発色の有無を確認して下さい。
  • ⑥  液中に有効塩素があれば、青色~紫色に発色して参ります。(濃度の目安は色度表にて)

(例)検体を1:1に希釈した場合には、測定値を2倍にし、対象食品中の残留塩素の値と考えてください。

対象食品中の有効塩素 精製水中の有効塩素 計 算
5mL中に1ppm + 5mL中に0ppm 計10mL中には、(1ppm×50%)=0.5ppm×2⇒1mL
5mL中に3ppm + 5mL中に0ppm 計10mL中には、(3ppm×50%)=1.5ppm×2⇒3mL
5mL中に7ppm + 5mL中に0ppm 計10mL中には、(7ppm×50%)=3.5ppm×2⇒7mL

■標準色の作成

 ご使用の水道水を10mL採取し、ここに『酸触媒』を0.2ml添加した後、軽く撹拌し、この液中に『ヨウ化カリウムでんぷん紙』を約2~3秒間浸した後、取り出してから、その後、約1分間放置させた後、発色の有無を確認して下さい。この時の色度が、あらかじめ水道水中に含まれております有効塩素濃度の目安となります。

(備考)

  • ∗  但し、本法は有効塩素以外にも、オゾン、過酸化水素等の酸化剤全般に反応致します。また、水道水中の塩素とも反応して発色致します。以上の事から、対象食品 : 水道水=1 : 1で希釈し、以下の量を考慮した上で判断して下さい。

(例) 水道水を用いて1:1に希釈した場合には、測定値から水道水中の有効塩素を差し引いてください。

対象食品中の有効塩素 水道水中の有効塩素 計 算
5mL中に1ppm + 5mL中に1ppm 計10mL中には、(1ppm×50%+1ppm×50%)=1.0ppm (1ppm - 0.5ppm)×2⇒1ppm
5mL中に7ppm + 5mL中に1ppm 計10mL中には、(7ppm×50%+1ppm×50%)=4.0ppm (4ppm - 0.5ppm)×2⇒7ppm

以上の様に、水道水ほ用いて希釈されましても、対象食品中の残留塩素(≒有効塩素)を、1ppm相当まで測定する事が可能だという事がお分かり頂けましたでしょうか?

ピポパ・UYの注意事項

<注意1> 必ず、1:1で希釈することをお忘れなく!!

<注意2> 1:1以上で希釈した場合には、食品中の残留塩素は、検出感度が下がり、確認することが出来ません!!!

以上の2点について注意してください。

 

その他、本品『ピポパ・UY』に関しまして、ご不明な点がございましたら、弊社営業窓口までお問い合せくださいますようお願い申し上げます。