対策が決まっていない食中毒 !! そんな食中毒があるってご存知でしたか?

 日本における食中毒の発生状況は、食生活の進歩と発展に伴い、多様化が進み、増加傾向にあるだけではなく、病因物質にも大きな変化が見 られており、その変遷について、時代背景を考慮しながら追ってみることにします。

 まず、1950年代は、毎年300人近く、多い年には500人以上が食中毒で死亡しており、この時代は、冷蔵保存技術や、流通技術、そして、強力で有効な殺菌剤もない、不毛の時代でありました。
 それが1960年代以降、様々な技術が開発され、新しい薬剤も作られることによって、食中毒の死亡者数は減少し始め、1970年代には100人を切り、1980年代には20人前後にまで減少しました。これは、加工技術と、流通技術の発展と向上によるものであり、冷蔵・冷凍設備の普及や、家庭に冷蔵庫が普及することに併せて、食中毒の病因物質が特定されるようになり、病因物質毎に殺菌方法や殺菌剤の開発が進み、加工から消費までの一貫した衛生管理体制が敷かれ、食中毒を防止する仕組みが整ったことに起因しているのだと考えられています。その後、更に食中毒による死亡者数は減少し、1990年代には、1桁台にまで低減しました。

 しかしながら、1996年に、学校給食を原因食とする、患者数468名、死者2名という大規模な食中毒事件が発生し、また同年、別の地域において学校給食を原因食とする、患者数7996名、死者3名という戦後最大の大規模食中毒事件が発生し、その病因物質として腸管出血性大腸菌O157が初めて取り上げられました。尚、この「腸管出血性大腸菌」は、それまで病原性大腸菌として包括されていた中から、食中毒の病因物質として分離されるという内容が通知され、食品衛生法施行規則の別表第17が改正されました。

 【平成9年5月30日付け衛食第155号】
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/970530-1.html

 又、1997年に、小型球形ウイルス及びその他のウイルスが食中毒の病因物質として通知され、更に、2003年には、「小型球形ウイルス」を「ノロウイルス」という呼称に改めるという内容が通知されました。

 【平成15年8月29日付け薬食発第0829002号】
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/dl/040829-1.pdf

 以前は、食中毒の大多数を占めていた腸炎ビブリオや、サルモネラによる発生件数は、減少傾向にあるようですが、一方では、カンピロバク ターや、ノロウイルス等による食中毒は増加傾向にあるようです。
 又、これはカンピロバクターやノロウイルスを特定することが出来る検査技術が進歩したことに起因しているのは当然のことですが、昨今、食生活の進歩と発展に伴い、ご当地グルメが全国的なブームとなり、これらをそのままの型で、市場に流通させてしまったことも、食中毒の発生範囲が拡大した原因の1つであると言われております。
 更には、食品加工技術の進歩により、非加熱食品のお惣菜類の消費量が増加したのにもかかわらず、これら製品類の原材料の殺菌処理が行われているケースが少なく、これが熱に弱い細菌類や、ウイルス類による食中毒が急増していることに繋がっているようです。特に、腸管出血性大腸菌やノロウイルスは、汚染菌数が非常に少なくても食中毒を引き起こしてしまうという特徴がある為、これらが猛威を振るっている要因の1つであり、豊かな食生活と健康を守るためにも、有効な対応策は強く望まれています。

 尚、その対応策として、『原料由来・・・持ち込まない。』 『加工工場での二次汚染・・・付けない。』 『流通時での増殖・・・増やさない。』 という取り組みがなされておりますが、汚染菌数が非常に少なくても食中毒を引き起こしてしまう腸管出血性大腸菌や、ノロウイルスが病因物質である食中毒は一向に減少しません。それは、先に述べました通り、非加熱食品であるお惣菜類の多くは、原材料を加熱殺菌処理することは出来ず、原料由来の細菌類やウイルス類が最終製品にまで生残し、食中毒を引き起こしてしまうからなのだと考えられています。又、これら細菌類に対する新しい殺菌方法と殺菌剤、更には、ウイルス類に対する新しい不活化剤と不活化方法の整備が急務であり、既存の食品添加物:殺菌料による原材料の殺菌は、必要不可欠な工程であると結論づけられました。

 しかしながら、既存の食品添加物:殺菌料で、“殺菌効果” “品質への影響” “使用時の作業環境への影響”等を考慮し、検討してみた結果、十分な殺菌効果を得る為には、最終製品の品質に対して影響が現れてくるものが多く、更には作業環境が悪化してしまうということが分かり、これらの問題を解決する為に、塩素酸化物の総合メーカーである三慶グループが、長年培ってきた豊富な経験と技術を駆使し、新たな食品添加物:殺菌料の開発に着手し、試行錯誤し、鋭意研究を重ねた結果、原料殺菌処理において優れた殺菌効果を発揮しつつも、品質への影響がほとんどなく、その上、使用時の作業環境を悪化させない、安全性の高い“亜塩素酸を主たる有効成分”とする『亜塩素酸水』という製品の開発に成功し、この度、厚生労働大臣より、新規食品添加物の殺菌料として指定されるまでに至りました。
 本品『亜塩素酸水』は、現在指定されている食品添加物:殺菌料のあらゆる問題点を解決し、新しい殺菌剤として有効な手段になりえるものと確信致しております。